日本ギャンブルの王道の一角を担う「パチンコ・パチスロ」業界。

知らぬ人から見れば朝方から店の前のわざわざ長蛇の列をなして「何をしているのだろう?」と思う人は多いだろう。

 

答えは単純明解「スロット」の並びが8割以上なのである。
理由はいろいろあるが簡単に言うとスロットの方が面白い面を多く持ち合わせているからこそ、パチンコよりファンが多い。

事実、大手の遊戯店に行くとパチンコに空き台はあっても、スロットに空き台は殆どないという状況を目にすることが多々あるのである。

 

では、何故スロットの方がパチンコより面白いのかをパチンコの面白さも交えて考察していこうと思います。

 

 

 

■プレミア役の感動

パチンコにもスロット(以下パチスロ)にも必ず大当たりするプレミア役という演出がある。

パチンコで言えば「全回転」と言われ、長い演出を見ながら図柄が揃ったまま回転し、最後に「7」が一列に揃って必ず大当たりするパチンコ打者が夢見るプレミア役である。

一方パチスロでは「フリーズ」というプレミア役がある。

プチュン↓(こんな感じ)

上記のような演出と共にリールが逆回転若しくはリールが停止して反応しなくなることから「フリーズ」と呼ばれており、スロッターの夢見るプレミア役である。

 

え?パチンコにもパチスロにもプレミア役があるなら感動は一緒じゃないの?

ギャンブル未経験の読者の方の中にはそう思う方もおられると思いますが、断じて違います。では、違いの方を説明させていただきます。

 

 

 

■プレミア役の感動の違い

パチンコにもパチスロにも「プレミア役」がありどちらともに感動があることは上述の通りです。

では、何が違うのかと「恩恵」と「期待値」です。

 

パチンコのプレミア役である全回転の場合、間違いなく「確変」という良いボーナスに当たる恩恵があるので、現状のマックス機である1/319ではおおよそ4000玉程度の期待値が持てます。
1玉4円換算として1万6千円程度でしょうか。

一方、パチスロのプレミア役である「フリーズ」ですが、期待値は機種にもよりますが大抵「恩恵」が大きいので2000枚程度の期待値が持てます。

1枚20円として4万程度でしょう。

 

この時点で「期待値」に大きな違いがあるので嬉しさが違うことがお分かりになるかと思います。

また、パチスロには更にパチンコより面白い部分があります。

 

 

 

■1回転の興奮

パチンコの1回転は当たってしまえば、次に当たるかどうかを楽しむだけの「作業」になりがちです。

また、「通常時」についても普通に当たってもプレミア役である「全回転」で当たっても実のところ大きな差はないので、ただただ当たるのを待つことが楽しみとなります。

 

一方でパチスロでは、「通常時」であっても「大当たり時」であっても「フリーズ」や「特化ゾーン」という疑似大当たりに1G1G期待がもてます。
つまり、パチンコの1回転よりも1G1Gに「自力」で様々な大当たりをどんどん上乗せしていける楽しみがあるのです。

 

分かりにくいかと思うので大当たりの楽しみ方を簡単に書いてみますと、

【パチンコ】

①大当たり

②確変に入るかどうかの抽選スリルを味わう(※確変=当たりやすい状態)

③大当たりするかハズレるかの抽選スリルを味わう

④大きい出玉か小さい出玉かの抽選スリルを味わう

③に戻って繰り返す

 

【パチスロ】

①通常時フリーズを毎ゲーム期待しながら回す

②大当たりする

③「フリーズ」「特化ゾーン」「ボーナス」レア役を毎ゲーム期待しながら回す

残りゲーム数が無くなるまで大当たりが続く

 

上記のようにパチンコと違って、パチスロには毎G楽しめるという特権があるのです。更にはプレミア役が大当たり中さえ引ける可能性があるのでレバーオンに力が入ります。

 

では、パチスロのデメリットはないのでしょうか?考察してみましょう。

 

 

 

■諭吉は紙切れ

「※サンドは友達」これはスロッターが口をそろえて言う皮肉です。(※サンド=お金の入れ口)

何故このようなことを言われてしまうかといいますと「お金を吸い込む速度がパチンコより格段に速いから」につきます。

 

決して誇張表現ではないのですが、必死に打って回して1時間に使える金額は
パチンコ→1万円程度
パチスロ→2万円以上

と、2倍以上の違いがあります。当たらなければどんどんお金を吸収されるのです。これはスロットの怖さですね。

 

更に悪いことに金銭感覚が狂ってきます。

普通1万円を使うとなると一般人は少し躊躇することが多いと思うのですが、スロッターは気兼ねなく入れてしまいます。

冗談ではなく1万円では当たらないことが多く、当たっても小さい当たりのみなどどうしようもないので通えば通う程に1万円様の間隔が紙切れに変わっていくのです。

これが不思議なことで、打ち終わって負けて帰るときには「やってしまった。高級寿司に行けたじゃないか・・・」などとその価値に気づくのですが、店内では気づけないことが多々あるのです。

とにかくスロットの吸い込み速度は恐ろしく速いのでご注意ください。

 

 

 

■終わりに

パチンコもパチスロもファンが多いことから見ても趣味程度に打つにはなかなか面白いものでしょう。
若年者遊戯人口が減っているという現実もありますが、スロットはいまだに若い遊戯者も多いです。(パチンコは・・・高齢化でしょうか)

しかし、限度を超えてのめり込んでしまうと「別の楽しい時間」を色々な意味で失ってしまう危険性を秘めていますので、自制心を持って遊ぶことが重要ですね。