嫌われていることの発覚

会社で上司同士がこそこそと何かを話している様を見たことはありませんか?

筆者はあります。むしろ社会人であれば大半の人がそんな光景を目の当たりにする経験があるのではないかとさえ思います。

 

 

 

「大人になってまでひそひそ話か・・・」

 

なんて蔑みたくなる気持ちはわからなくはないですが、何歳になろうと人の本質はあまり変わらないものです。

人によっては、こそこそ話されると「私の事かな、、、」なんてネガティブに捉えてしまう人もいるかと思います。

 

 

しかし、その内容がたまたま本当に自分のことであり、「あいつが嫌い(直訳)」という内容が偶然耳に入ってきてしまった場合は結構きついショックを受けられるでしょう。

 

「なぜ嫌われているんだ」

「あまり関わってないぞ」

「愛想悪かったかな」

「いつも仲良くしてたつもりが」

「昇進に影響でるのではないか?」

「昇進できない理由はこれか?」

「生涯平社員か?」

「うわぁぁぁぁぁあああああああああ!!!」

「人生終わりだぁぁぁああああああああああああ!!!」

 

 

 

なんて状態に陥らない為にも、今回のお題である「上司に嫌われても昇進できるのか」ということについて経験も交えて分析していこうと思います。

 

 

 

 

昇進の仕組み

まず、昇進がどう決定されているのかというと、1パターンではありません。よくあるパターンでは、

 

1、直属上司からの成績報告や推薦による直属上司直結昇進

2、他部門よりの推薦昇進

3、社長の鶴野一声昇進

 

 

以上3つが良く目にする昇進形態です。

それでは、それぞれが上司に嫌われることでどれほど影響を及ぼしてくるか考えてみましょう。

 

 

 

 

1、直属上司からの成績報告や推薦による直属上司直結昇進

上司の推薦による昇進については一番メジャーな昇進方法であり、部門長が社長や役員から部門の動向を聞かれた際に、生え抜き社員や重宝している社員の報告が交えられる場合が多々あります。

そこで昇進の話になった時にやはりというか一番参考とされるのが部門長の評価です。

 

ここで私情をおりまぜないのが大人ですが、

 

 

本当の大人は非情ですので私情を織り交ぜます!!残念!!!

 

 

これが所謂人をよいしょすることの得意な人がのし上っていく構造を作る元凶なのでしょうが、上司の評価は往々に私情が混じることが通例です。

 

 

では上司の推薦昇進の場合に、直属の上司に嫌われてしまった場合は昇進できると言えるでしょうか?

もうお分かりの通りNOですね。比較的難しい状況に置かれることは避けられないでしょう。

 

 

 

2、他部門よりの推薦昇進

これは他部門を股にかけて仕事をしている場合に起こり得る比較的一般的な昇進です。部門長会議などで人材の発覚が起こり、昇進に繋がります。特に他部門の部門長の方が力が強いと尚更有効な昇進手段にさえなりえます。

 

状況の整理ですが、直属の上司に好かれているならば1パターンである直属上司推薦昇進が可能ですので、今回は、「直属の上司に嫌われている状況」を前提に話をすすめさせていただきます。

 

まず他部門に評価される内容と言えば

・技能

・折衝能力

 

といったところです。実はこの2つの比重は凄く重たいです。

 

 

まず「技能」についてですが、部門を股にかけれるような技能を持っているということはそれ相応の専門技能があることでしょう。

例えばIT技術にすぐれており、他部門のシステム構築をすることで業務の効率化を図れる場合など、実益の発生を指します。

 

このような「技能」に助けられると、次も次もと次第に信頼関係ができていくものです。仕事を助けて貰えるのだから当然ですよね。評価にももちろん繋がります。

 

 

一方「折衝能力」についてですが、これは巷によく言われるコミュニケーション能力です。

自分の部門長が他の部門長に好かれている、又は話しやすいなんてことはありえません。場合によっては苦手とされることはもちろなります。

その場合に部門同士の簡単な疎通に折衝役といいますか仲介役になる社員というものが時折存在します。

 

他部門長も話したくない人とは出来るだけ話さずに過ごしたいため、出来るだけ責任ある話も話をし易い折衝役へ持ち掛けれるように適当な理由を付けて昇進の推薦をするのです。

 

これまた社内の私情だらけですが、他部門の所属長に好かれることは決して無駄ではないと言えるでしょう。

つまりこの場合、直属の上司に嫌われていても他部門の上司に好かれていれば初心の可能性は十分に「あり」です。

 

 

 

 

3、社長の鶴野一声昇進

社長がふと会議で一言「あの総務課のA君、頑張ってるじゃないか、どうなんだ?」

直属上司「はい、よくやっています」

 

 

・・・・・

 

 

・・・・・・・・直属上司に嫌われているとか何も関係ありません。昇進します。

 

 

これぞ鶴の一声昇進という謎に頻発する昇進パターンです。

 

 

社長が「A君が頑張っていると思う」

と言っているのだから、まずそれに「A君は頑張っていない」なんて反論をする上司はいないでしょう。

だって喧嘩を売るだけになって自分の立ち位置があやしくなりますからね。

 

 

この昇進が正しいか正しくないかは筆者は分かりかねますが、上司の私情だけが判断項目よりは、成果重視の判断も交えられるので筆者は多少は「あり」かなと思っています。

つまり、直属の上司に嫌われていようと誰に嫌われていようと社長に認められるのであれば昇進は「可能」です。社長とはなんて偉大なのだろうか(嘘)

 

 

 

 

昇進はあなたを幸せにする?

さて、ここまで直属の上司に嫌われても昇進できるか否かを分析してきましたがいかがでしたでしょうか?

昇進するにあたって上司に好かれているにこしたことはありません。一方で昇進の為に嫌いな上司にすりよるストレスを抱える必要はあなたにあるでしょうか?

 

昇進して手に入ることと言えば

・役職手当

・立場

・責任

 

の3本柱かと思います。

 

役職を持つということは必然的に責任が増えます。これは致し方ありません。その責任の代わりに貰える手当は1,2万の可能性も昨今十分にありえるでしょう。

給与が立場が欲しい向上心の強い方はもちろん周りから好かれる努力をすべきでしょうが、自由に責任なくのんびり仕事がしたい場合、一度手に入るものと辛さをてんびんにかけてみてはいかがでしょうか?少し違った答えが出るかもしれませんね。