社内にはイジメが存在します。残念ながら大人になりきれなかった大人というのは非常に多く、優秀な人材である出る杭はイジメられ、弱いものもイジメられ、人事部を頼ろうにも役に立たず逃げ場はなし。

 

酷い話ですが、これが社会の人間関係の実態であるかと思います。

多分ですが、ここを見に来ている人もそんな不満を抱えて見に来られている人が大半でしょうか。筆者自身も社内で干されたこともイジメられたこともありますので、色々と出来るだけ客観的に実体験も交えて考察・対策を検討をしていきます。

 

 

 

■出る杭(能力が抜きんでている人)は社内で孤立する

「出る杭は打たれる」という諺があるように、世界的に能力のある人は周囲に足をひっぱられ、どうしても孤立しがちな傾向があります。

まず能力のない人たちにとっては、自分の仕事を奪われる不安や、楽しそうに仕事をこなす姿、評価されるあなた自身、その全てが嫉妬・嫌悪されて当然だからです。

次に上長にとっては、仕事の出来る(自分の意見のある)部下など大抵は必要としておらず、従順な部下の方が仕事の成果を出しやすいため、会社としては助かる一方で邪魔で仕方がないことが多いというところが本音でしょうか。大抵優秀な部下は問題視される傾向にあることからも推察できます。

 

 

 

これらは人間の正常な感情として芽生えるものであるため、出る杭になる覚悟があるならば当然に立ちはだかる壁となるのでしょう。

簡単に言うならば、出る杭はあらゆる面で評価を出す反面「悪目立ち」をしてしまう為に、忌み嫌われる存在として確立されていく為、同僚から孤立していきます。

 

 

 

■社内の一匹狼(≒孤立する人)はイジメの標的となりやすい

イジメの標的になりやすい人の共通点として、「弱い人」という共通点があるのではないでしょうか。

ここで言う「弱い人」というのはあらゆる面を含みます。「立場的」「精神的」「肉体的」すべての要因です。

 

 

では、社内で孤立する人は何が弱いのでしょうか?

「立場的」から考えると、比較的弱い気がします。何故ならば、立場的強さとは役職はもちろんのこと、より上長から守られているかどうかというファクターが非常に強いです。

孤立者が役職的に課長や部長などのそれなりの立場ならいざ知らず、主任程度であれば引き落とす格好の的に成り得るでしょう。

ましてや、それがより上長の部長や役員に大して気に入られていないとすれば、多少攻撃してもお咎めをくらう可能性も低く、攻撃しやすいのではないでしょうか?

 

「精神的」「肉体的」は人それぞれですのでここでは割愛しておきます。

 

 

 

■イジメをする人の目的は何のなのか

イジメをする人は大抵徒党を組んで陰湿に攻撃をしてきます。では、何が目的なのか。それは対象者次第ですが、共通して「見下したい」の一点で完結できるかと思います。

出る杭に対しては、能力的に負ける(勝てない)不安から、人間的に排除する方向で勝負するしかないのです。

もしあなたが誰かに仕事を全て奪われたら不安ではありませんか?それでもあなたの会社でのアイデンティティはありますか?大抵はNOですよね。それが首に繋がる現代だからこそ優秀な人は恐怖でしかないのです。

 

 

 

■では、優秀な人、出る杭はどうすればいいのか

二択あるのではないでしょうか。戦うか引くか。

本当は3択目として「周囲と上手くやりつつ抜きんでる」という選択肢の用意が欲しいですが、正直なところ容易とは思えません。自分の力でなんとか出来るのは上記の二択。同僚運がよければ3択目も可能ですが、いつ均衡が崩れるかわかったものではありません。

 

 

先ず「戦う」選択肢について。

もう、自分の道を突っ走って成果を出しまくって周囲と喧嘩をしまくって実力を付ける方法です。

この場合に注意が必要であるのが、周囲のいじめを無視しないことです。よく「イジメは同類にならない為にも無視しましょう」「イジメは相手をしなければ相手が飽きてやめます」なんていう生易しい記事がありますが果たしてそうでしょうか?

イジメが無視する程度で収束するのならば、子供たちのイジメさえ簡単に収まるはずです。人間のイジメはそんな簡単に終わる問題ではないことは自明の理です。

 

筆者である真野自身は学生時代も社会人時代もそこそこ精神的にも肉体的にも強く、イジメや嫌がらせと自分が感じれば、3倍返しどころか5倍返しを目安に生きてきたタイプであり、幸い今のところ全ての逆境は跳ね返せています。

筆者の経験上、これでイジメは終わらせられますが、それでも負担は大きいですし、覚悟は必要です。嫌われる覚悟と戦う覚悟ですね。自分は1ですが、相手は5かもしれません。10かもしれません。大抵は人数で上回っています。それでも戦う覚悟が必要です。

イジメは民事・刑事共に訴訟も可能ですので、筆者的には録音機を見せつけておいて実際に録音などをして訴訟を覚悟しておいてもいいくらいの意気込みです。

相手にも生活がありますので、1対1での本気の相手は意外と怖いものですよ。相手の恐怖をひたすら煽るくらい強くならなければ、イジメから抜け出すことは難しいのかもしれません。

 

 

 

次に「引く」選択肢です。

つまり、抜きんでることは止めて、日本人らしく周囲との調和を保つことを優先するということです。

尖った意見を持たず、周囲に無駄な声をかける。たったそれだけで人間関係っていくらでも修復可能です。尚且つ自分の能力を出すチャンスも場合によっては巡ってくるでしょう。完全にあなたの能力が無駄になるわけではありません。しかし、問答無用で突き進むことは不可能になり、悶々とするかもしれません。

 

 

 

■最後に

「戦うこと」「引くこと」どちらが正解ということはきっとありません。正解があるのならば議論の余地もありません。

孤立するということは優秀な人材にとって「浅い人間関係よりも自分の時間を割ける」というメリットと共に「孤独に戦う」という問題点が併存します。

それでも、本当に最後まで出来る人は過去の偉人たちの記録から見ても、イジメや孤独と戦い続けて、戦い抜いています。

 

一度の決意で人生が決まるわけではありません。一度戦ってみたり、ダメであったら調和にシフトチェンジしてみたりと、人間なにかと行き当たりばったりでなんとかなるものです。

深く考えることは重要ですが、時には深く考えないことも決定には必要な気がします。

どちらに転んだとしても苦労は伴いますが、自身にとって有意義になるかと思いますので今の苦労を忘れずにお互い邁進出来ればいいですね。