「仲良くなれない」社内の人間関係で嫌われる理由と改善策
社内に行くといつもの顔ぶれ。特に好きでもない普通の同僚とあまり好きになれない嫌な同僚。
特に当たり障りもなく暮らしてはみるが、何故か人から遠ざけられ飲みにさえ呼ばれなくなる。
そんな経験があってこの記事にいきついた人も多いのではないでしょうか。
社会に出れば頻繁に目にする光景ですが、当然筆者の同僚でも同じように孤立していたり、孤独が好きで孤立している人などを度々見かけます。
そこで今回は、職場で孤立している原因を考察していこうと思います。
■何故職場で孤立してしまっているか
職場で孤立してしまう人にはそれなりの理由があるはずです。それが良い理由でも悪い理由でも人間関係の中では孤立してしまうのだと思います。
そこで、ひとまずは自分を題材に嫌われてしまう理由をいくつか推察していこうと思います。
理由その1
●人とかかわることが苦手
根本的な理由ですね。人というものに不信感を抱くことは多かれ少なかれ生きていく中で感じたことがある人は多いでしょうが、社会の中だともっと多いと感じます。
そのような同僚の嫌な一面を見てしまって、「この人と関わりたくないな」「近づかないでおこう」なんて思ってしまうことで自然と自分から同僚と距離をおいてしまう。
相手から手を差し伸べられても暗に自分から手を振り払ってしまっているんです。
その間に同僚同士は親密になっていき自分だけが取り残されてしまうパターン。
一人を愛する人にとっては良い状況ですが、本当は仲良くやりたい人にとってはなかなか辛い状況かと思います。
理由その2
●能力至上主義
人と足並みを揃えることを「正」だと思わずに自分の出来る能力をフルに生かして社内で成果を形にしていくことを「正」とする人にありがちな失敗。若手にありがちですね。
人より能力で「何か」が優れているが為に周りと足並みを揃えずに自分一人でなんでもかんでも達成していってしまうことにより、役員達からの評価は上々に上がります。
一方で自分の持てる技術技能で他人の仕事にさえ不満を抱いてしまうことも多く、横やりは入れないまでもいつのまにか他人のお株を奪っていたり突飛な経営提案をして邪魔になったりします。
また、役員直下で無茶な要求を受けて実行していると納期も無茶、責任も平社員なのに経営関係の業務なんてなるともうあらゆる部門に協力を依頼することも多く、一平社員では周りに迷惑がられたりもします。
やはり一人で仕事をすることはリスクがいっぱいあるとつくずく感じます。嫌われる要素は十二分でしょう。
理由その3
●人を顧みない行動
職場にはいろんなタイプの人間がいます。
「部下を使って楽をしたい人」
「自分の能力を伸ばしていきたい人」
「周囲との争いを好まない人」
「うまいこと逃げることしか考えていない人」
「課されたタスクを淡々とこなしたい人」
「クリエイティブな人」
・・・などなど。
例えあなたが新しく「Aをやりたい!」といって上長の決済を貰い業務に取り掛かったとしても、それを良く思わない人がいるものです。
その理由は「面倒」であったり「厄介」であったりと様々ですが、新しいことをやりはじめると保守的な人材にとってはリスクがつきまとい嫌に感じられるようです。
また、彼らの管理している業務範囲に横やりが入りそうであれば一致団結して反抗してくるやっかいな同僚がいたりもします。
それらの妨害行為は会社の利益としては「正しくない」のかもしれませんが、人としては十分に「正しい行為」なのかもしれません。
自分の業務範囲を脅かされると自分が業務から迫害される恐れもあるので、安心して働きたい人にとっては培ってきた仕事ペースを乱される不安材料になるのでしょう。
それらの不安材料を除外する行為は人にとってきっと「自然」なのでしょう。
もしその不安材料が「あなた」であったなら、嫌われてしまうのも必然なのかもしれません。
■同僚と上手くやりたい場合どうすればいいの?
羅列してみると欠点ばかりですが、それでは、あなたの技能も発揮しつつ同僚ともそれなりに上手くやりたい場合はどうすればいいのでしょうか?
一番は「努力する」ことであるのだと思います。
同僚同士も仲良くは見えるものの、プライベートで会うような「友達」としての仲の良さではないように思えます。同僚として上手くやっているのです。
あなたが仲良くなる「努力」をさぼっている間に同僚は仲良くなる「努力」をしているのでしょう。
その努力は、「冗談を言い合う」であったり、「話しかけてみる」であったりと意外にも簡単な積み重ねなのかもしれません。
そんなことは分かっててもこれが実行に移すことが難しいのです。学生時代はあんな簡単にできたことができなくなっているのです。
では、どうすれば実行しやすいのか少し考えていきましょう。
■「仕事」と割り切ってみる
自身の技能を生かして成果を残すことが「仕事」と思いがちですが、同僚と仲良く円滑に仕事を回すことも十分「仕事」なのではないでしょうか?
能力主義で回りと協調性のない人材を採点するならば、前者の仕事は70点。後者では10点というところでしょう。
客観的に見てみると「円滑な人間関係の構築」という業務をタバコを吸ってさぼっているのとそう大差のない結果です。
つまり周囲との協調性を蔑ろにしている人は、「業務をさぼっている」人材とも言えるのでしょう。
業務と割り切れば大抵の事は自分を偽ってできたりするので、「仕事」と割り切って行動してみることは有効なのかもしれません。
■最後に
仕事を辞める一番多い理由は「人間関係」です。人の人事も多く見るポジションなのですが、本当に多いです。あと傷病の半分は「鬱病」という時代です。
「人間関係が上手くいかないダメな人間だ」なんて鬱になるほど思いつめる必要はありません。人それぞれ合う場所と合わない場所が必ずあります。
たまたまその職場に「合わなかった」だけなので上手くいかなくても「こういうもんだ」と諦めて仕事に励む精神力も必要なのかもしれませんね。
もし読者の中に「人間関係をこうやって克服できた」という成功体験をお持ちの方がいれば後進の為にも色々お教えいただきたいところです。
では、日も変わって本日1月4日から会社初めの方も多いかと思いますが、今年も頑張っていきましょう。
末筆ですが、あけましておめでとうございます。2018年、本年も皆様にとって良い年であることをお祈りしております。