ずっとニートを続けていると、30歳を手前にして「いつかは就職しなくては」という焦りが積もってくるかと思います。

「ニート」というのは本人にとっても恐ろしいのです。

 

親も年金生活に突入し、人間関係もいつのまに希薄になっていき、自分の存在は家族以外知らないのではないのだろうかと不安を持つ方もおられます。
また、働くのなんて実はたいした事はないのですが、期間が空けば空くほど「自分は社会不適合なのではないか」などという臆病な邪心が邪魔をして社会進出を阻んだりすることもあります。

 

 

それらを全て解決することは「就職すること」です。

 

 

たったこれだけで自尊心から親からの独立、結婚、外へ遊びに出かける等全て解決できてしまうのです。(それが簡単じゃないのは重々承知です)

では、「就職」するために、まずどうすればいいでしょうか。
まず、どんな求人が有るのか、どんな求人なら雇ってくれそうなのかを知ることが重要です。

①いい求人を見つける

②面接する

③合格

④働く

の、働くための順序の「第1段階」を現実の求人を参考に考察していきましょう。

 

ちなみに、今回の就活者対象は
・30歳前後のアラサーニート
・正社員就職経験なし
・特に役に立つ資格なし

の2点を兼ね備えている方が就職できる求人を模索していきます。

 

 

 

■職業別求人概要と就職可能性

就職するにあたって、まず一番気になるのは「職種」だと思います。
今回の記事では、就職の門戸が一番広く、ニートの就職に一番現実てきな「営業職」に的を絞り、現実の求人を参考にニート就活の考察をしていこうかと思います。

 

ニート「ブラックな求人ならそりゃあ誰でも受かるだろ」

ごもっともです。ですので、飛び込み営業や特攻営業、異常薄給などのブラックな求人は除外しつつ、できるだけ事務仕事にも似通っている「ルート営業」などの良案件かつニートでも就職できそうな求人を考察していきます。

 

 

 

 

■営業職求人を見てみよう

「営業職」は求人が1番多いと言っても過言ではありません。とにかくあらゆる企業が若い営業職を採りたがっています。(30歳前後は社会では十分若いです)

また、「営業職」に関しては30歳前後ならニートであっても容易に就職できます。正直なところ、大企業を除いて大抵どこでもいけます。

就職氷河期でもない限り、営業職というのは月額25万程度の好条件で求人を出したところで「30歳前後の若手」からの応募は殆ど来ないのが現実なのです。

 

ハローワークなどで見ていただいても営業職はなかなか消えずに残っているかと思います。
筆者自身コンサル時代に多くの企業に協力して求人を実施してきたのですが、本当に応募来ません。来ても40代、50代じゃ年齢のボリュームゾーンなのです。

では、少しニートでも就職できそう且つ、良さそうな求人を見てみましょう。

 

 

社名:シーデーピージャパン株式会社 小山営業所
企業人数:1800人(合算)
業務内容:派遣人材の労務管理及び派遣先企業との折衝業務
給与:203,000~(手当含む)
賞与:4.5か月分
年間休日:122日
HP:http://www.cdpjp.com/
備考:携帯電話貸与

派遣会社の営業って実は当たり案件が隠れています。
ひたすら営業に行かされるところは注意ですが、人材管理も混じっている場合は、派遣先の派遣社員と雑談をする業務などもあり、営業以外の楽しみもそれなり充実しています。

また、企業人数1800人とそれなりに大きい会社です。やはりというべきか、企業は大きくなればなるほど監査も厳しく違法な行為をしづらくなる一面もあります。
賞与も4,5か月と文句なしですね。

 

 

社名:フロック車両サービス 株式会社
企業人数:95人
業務内容:医療機関の搬送業務代行業に係る運転手管理及び時折契約先への訪問
給与:250,000~(手当含む)
賞与:3.5か月分
年間休日:120日
備考:社用車持ち帰り可能
HP:http://www.flock-kk.jp/flock-unkou01a.html

医療業界に関わる業界は何より「潰れにくい」です。健康保険と言う税金が大量投入されているだけあって病院は安定していますからね。

業務としては、「運転」ではなく、運転手は別にいて、その方たちの「管理」がメインとなるようです。

また、何より基本の給与が良い。これくらいの条件でやっと人が来るかこないかという瀬戸際の条件というのも事務職希望者には考えられない状況です。営業は凄いですね。

 

 

 

 

■営業職への応募は慎重さが重要

2つほど実際の求人を見ていただきましたがいかがでしたでしょうか?

営業と言うと

「新規開拓!!」

「電話電話!!」

「数字!!!!」

という過酷なイメージがあるかと思います。実際にそのイメージは大方間違っていないです。多くの企業、多くの求人で実施されています。

しかし、上記で紹介したような求人であれば、新規開拓もなく、数字に特に追われることもないでしょう。それさえ無ければ「営業」という職種はほどほどにサボることが出来るので、イメージしているほど悪い職種ではないかと思います。

 

 

では、狙い目の営業職求人の特徴とはどのようなものかと言いますと、

●ルート営業
●メーカーの営業職(特に医療機器)

この2点につきます。

 

まず、「ルート営業」ですが、新規開拓がある求人より肉体的・精神的に格段に楽です。

新規開拓があるとお客様にあしらわれることが仕事になっているのと同時に大きな数字まで課されて、精神的に疲弊してしまい退職に追い込まれる社員が多いです。
いわゆる特攻隊というやつです。使い捨て営業ですね。

しかし、ルート営業であれば、長く愛顧していただいている企業へ出向くだけですので問題も起こりずらく、営業成果もルーチンで約束されているようなものなので、日常業務を淡々とこなし、時折公園でさぼっているだけで数字は確保できるのです。冗談のように聞こえるかもしれませんが、それが「ルート営業」なのです。

「新規開拓営業」に比べて給与は劣ることが多いですが、精神的安定を求めるならば十分にありかと思います。

 

 

次に「メーカーの営業」が何故良いかといいますと、「安定性」です。

何が安定しているかといいますと、メーカーは「商社」が代理で営業を頑張ってくれることが多く、営業といいつつ商品の周知と商社に雇用されている特攻営業への商品説明が主な業務だったりします。

少し複雑な話になるのですが、医療機器・消耗品などではメーカー直販が禁止されている場合もありまして、メーカーが販売先を獲得したのにも関わらずに商社をわざわざ挟む必要があったりもするのです。

つまり、メーカーの営業は「新規開拓」が少なく、既存顧客への周知営業という面が大きいので、比較的ホワイトな営業職が多いのが特徴なのです。
その分メーカーの営業職に就きたい人も多い為ライバルは増えるかもしれませんが、それでも営業職、人材は不足しがちですのでニートにも十分に門戸は開かれております。

 

 

 

 

■終わりに

30歳手前にして無職と言う方のお話を聞く機会が何回かあったのですが、やはり皆さん焦っておられます。

周囲には言えないけども、「社会に出れるのか」「生活保護を受けるしかないのだろうか」「生きていけるのだろうか」
など、ネガティブな感情を話されれることも多かったように思います。それほどに無職の問題は大きいのでしょう。

 

しかし、記事初項にも書かせて頂いた通り、働けば全て解決できてしまうのです。たったそれだけなのです。
事務職は確かにのんびりできて魅力的かもしれません。しかし、営業職にものんびりできる求人はいっぱい現実にあります。

 

もし営業職に苦手意識がある読者がおられるなら、一度面接を受けてみて、就職前に「職場見学」を申し出てもいいかもしれません。
「職場見学」の申し出は緊張しますが、企業にとってもすぐ辞められることは非常に困るため、職場見学を快く受け入れてくれる企業も多いです。

営業職は自分に合う企業を見つけるという意味では門戸が開かれていて良い職種かと思いますので、是非一度ご検討いただいてはどうでしょうか。
良い就職先が見つかることを毎日応援しております。