「奨学金」.
お金が無いが故に学校に行くという選択肢を選べない比較的貧困気味の家庭の子供の希望の「借金」

はっきりと言います。「借金」です(少し金利安い)。

 

 

何を申しましょう、筆者の家庭も極めて貧しいとは言えないまでも親が子供にお金を使う家庭ではなかった為、高校・大学と全て奨学金をフルマックスで借りて卒業致しました。

その借金総額、なんと700万オーバー。ベンツのSクラスが買えてしまいそうです。

 

そんな筆者ですが、きちんと奨学金を返済しながらずっと一人暮らしをしております。現在奨学金を借りていて返済が凄く凄く不安な方、実態をお伝えしますので是非ご覧ください。

 

 

■毎月の返済総額

高校と大学は奨学金が違います。大抵一緒のルートを辿ると思うのですが、高校は「育英会」、大学は「日本奨学金機構」という機関から借入することとなります。

高校の奨学金は確か全員無利子でしたので少し良心的ですが、金額の高い大学はそれなりの金額を借りる必要があったため有利子の第2種奨学金を12万/月で4年間借入致しました。

結果、奨学金の総額は利子込みで余裕の700万オーバーを記録。実質800万弱です。大学を出た瞬間に800万弱です。実感が湧きませんね。

 

 

そんな奨学金ですが、毎月の返済も高校と大学同時に別々に返済する必要があります。金額はといいますと、

●高校奨学金 8000円/月
●大学奨学金 27000円/月

占めて、約3万4千円/月の返済負担となっております。

改めてみると凄い金額で返せるか不安になってきます。(現在も返済中)では、次に返済期間についてお話致します。

 

 

 

■返済期間について

奨学金の返済期間ですが、高校の奨学金が9年?(すいません、はっきり覚えてませんが10年弱でした)。大学の奨学金が20年間の返済となります。

繰り上げ返済も考えたのですが、元金の繰り上げ返済はできても、毎月の負担が軽くなるような返済方法はないようなので無理に繰り上げ返済をせず20年返しきるつもりです。

 

ちなみに、多額の奨学金を有利子にて借りた場合、当初の返済は利子返済が大きいため、繰り上げ返済をするならば当初に繰り上げ返済をした方が元金が減り、金利も少なくなっていくので非常にオススメです。

 

では、本題の生活と奨学金の返済についてお話いたしましょう。

 

 

 

 

■生活と奨学金返済の苦悩

大学を卒業してやっとそれなりの職業に就いたとしてもこのご時世、あまり給与はよくありません。
現在は転職しましたが筆者の場合、経営コンサルタントに就職しまして、毎月額面で22万程度、ボーナス年間5か月程でしたので、毎月の手取りとしては18万前後。

 

生活費の内訳↓
・家賃:65,000(固定費)
・携帯代:10,000(固定費)
・水道光熱費:8,000(固定費)
・wifi月額:4,000(固定費)
・食費:30,000(変動費)
・タイムズ月額2,000(固定費)
・雑費5,000
・奨学金34,000

ここまでが毎月最低限かかる費用でして、総額158,000。残額は22,000円。

この残りの約2万が娯楽費や貯金費用になるわけですが、新社会人ってのはお金がかかるのです。

 

スーツも新調しなくてはならない、付き合いも増える、恋人がいようものならもう出費は言うまでもなく。もう八方塞がりな毎月です。

ボーナスがそれなりにあったから遊ぶ費用を捻出できたものの、殆どなかったとするならば戦々恐々とします。

 

本当に奨学金返済さえなければ毎月5万は余裕が出来るというのに、この3万ちょっとが新社会人にはもの凄く重くのしかかったのを強く覚えています。
「もっと安い家に住め」とか「食費かけすぎ」というお声はごもっともですがここでは割愛させていただきます。(※極貧生活が長かったので少しキレイな家に住みたかったのです)

 

ゴキブリ&ネズミ&よく分からない外人フレンドがいっぱいの家に数年住んでいて

少し小綺麗な家に引っ越しました(奨学金返済がキツイの分かってながら本能的に住みたくなってしまった)

 

 

 

■奨学金を借りるか借りないかは人生の岐路?

奨学金は偏に返済がキツイものですが、悪いことばかりではありません。良かったこともあります。

 

唯一良かった事は「大学を卒業できた」ことです。

初めての就職先は辞めてしまったのですが、運よく人に恥じない企業に勤めれまして、もし大学を卒業していなかったと思うと今はなかったので、大学だけは卒業していてよかったと思います。

大学を卒業しているのが当たり前の時代になってしまい、どこに就職を考えても条件に「大卒」という文字を見かけますので、ひとまず大学を卒業するということだけでも借金して達成できることは十分価値があるのではないでしょうか。

 

 

 

■終わりに

奨学金返済に不安を持っている皆さん、実態を見てみていかがでしたでしょうか?

奨学金の返済は生活実態を見ていただいて分かるように実際にキツイです。周囲の同僚や友人は遊んでいる中、節制に励むことも珍しくはありません。

けれども、返済に慣れてくると3万ちょっと程度どうってことはなくなります。更にあと数年で終わる!生活変わる!など楽しみに変えてしまうことも一つの手段かもしれませんね。

 

また、新卒の時の給与は私と同様に多くの人はたいした給与が貰えないかと思います。
しかし、月日が経って手取りで25万程度貰えるようになれば3万ちょっとの返済をしたところで生活に支障はでなくなってくるため、完済する日を夢見てコツコツ一緒に仕事を頑張りましょう。